「書く前に考える」で文章を作成する方法

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書くネタはあるのに、なかなか文章を書き進められない。そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、私が実践している文章作成の方法を紹介しようと思います。

この記事の目次

いきなり文章を書こうとしていませんか?

文章を書くことは、

  • 内容・構成を考える作業(考える作業)
  • 文章の表現・体裁を整える作業(書く作業)

の2つに分けられます。いきなり文章を書こうとすると、2つの作業を同時におこなうことになり、なかなか先に書き進められなくなります。

文章を作成するためには、考える作業と書く作業を分けることが重要です。その重要性について、『伝わる! 文章力が身につく本』では次のように書かれています。

〔考えながら書くことは〕設計図なしに家を立てるようなものです。文章もしっかりとした設計図を基に書くべきです。ですから、「考える」ことと「書く」ことの分離を肝に銘じてください。

考える作業―内容・構成を考える

考える作業では、書く作業の段階で構成の練り直しなどで手戻りが発生しないように、内容や構成を徹底的に考えることが大切です。

考える作業で役立つツール

私は考える作業をおこなう際に、アウトライナーを使っています。アウトライナー(アウトラインプロセッサ)とは、コンピュータで文書のアウトライン構造(全体の構造)を定めてから、細部を編集していくために用いられる文書作成ソフトウェアWikipedia)のことです。

数あるアウトライナーの中で、私が利用しているのが「WorkFlowy」です。シンプルなUIでアウトライナーとして必要十分な機能が備わっています。特に文章の並び替えは、箇条書きの先頭にある点をドラッグするだけでできるので便利です。

「WorkFlowy」は、Webブラウザ上で操作できるアウトライナーなので、Windows/Macどちらでも利用できます。また、iOS/Android向けのアプリも用意されており、マルチデバイス間でデータを同期して使うことができるのも魅力的です。

考える作業での注意点

考える作業を進めるときに注意していることが2つあります。

一つは、文章の骨組みだけでなく、書く内容をすべて書き出すことです。そうすることで、書く作業をおこなう際に文章の内容を考えずに済み、文章の表現や体裁を整えることに集中できます。

もう一つは、接続詞を使わないことです。接続詞は文章の前後の関係で入れるものなので、文章の順序を並び替えたりしている段階では入れないようにしています。

これらの方法は『科学英語論文のすべて』で紹介されている「スタンダードプロセス」を踏まえています。本来はスタンダードプロセスは英語論文を書くための方法ですが、日本語の文章を書く際にも有効です。実際、私が大学生のときにいた研究室では、日本語で論文を書く際にこのスタンダードプロセスを用いていました。


個人的には、考える作業と書く作業を分けて前者に時間をかけるようにしたことで、文章作成がスムーズにできるようになったと感じています。もし文章作成で行き詰まったら、今回紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。